あなたは、自然療法と聞くと何を連想するでしょうか?体に優しいけれど、効くのかどうかわからないハーブなどを思い浮かぶでしょう。または、民間療法の胡散臭さを感じるかもしれません。ところが、イギリスをはじめとしたヨーロッパの先進国では、自然療法が社会に重要な治療法であると認知されています。実際にヨーロッパでは、病院の中に自然療法科というものが常設されていて保険が適用されます。これは、先進諸外国では元々現代医学のリスクに気づいているからなのです。イギリスやヨーロッパの病院では、風邪を引くと患者さんは自然療法科を選び、医師は天然の素材を調合したレメディという薬を処方してくれます。日本の病院では、風邪を引くと現代医学の選択肢しかなく、化学物質で処方された薬を処方されます。
人間は、本来もっている機能がバランス良くきちんと働いていれば、何の問題も起こりません。もし、何か症状があるとすれば、体のどこかの機能が不具合を起こしているからであり、そこを元に戻しさえすればまたきちんと機能してくれるように作られています。日本では、薬でダメならあきらめるという人が多いのですが、薬では慢性化するだけで治らないというケースがたくさんあります。その不具合を元に戻し、薬なしでも正常にするのが自然療法科の役目です。
ヨーロッパの多くの病院では、現代医学のリスクを十分に認識しており、現代医学だけではなく自然療法医学も行われています。
日本は、現代医学だけで苦手とする症状も含めて全てを診ているので、良くならなくて当たり前の症状がたくさんあります。
肩こり、腰痛、首のこりや痛み、眼の疲れ、頭痛、偏頭痛、喉の痛み、膝の痛み、アトピー性皮膚炎、便秘、胃痛、胃もたれ、不眠症、いびき、高血圧、冷え、むくみなどは自律神経失調症の症状です。自律神経は全身の細胞をコントロールしているため、症状に分けた各科ごとには診断できません。自律神経は、薬よりも自然療法の方が効く代表的な症状です。ヨーロッパの病院には、自然療法科があるのに対して、日本の病院にはないため、治療が困難になっています。
石川善光が、日本の粧品会社勤務後、イギリスへ渡り自然医学を学ぶ大学へ入学しました。この大学は、日本の医大にあたり、ここで自然療法医の資格を取得しました。通常より早く学び、主席で卒業後、貴族やセレブなど上流階級しか入れないヘンローグレンジ・ヘルスファームというハイクラスな療養施設で働くことになりました。その施設では、幸い多くの患者さんから信頼を得ました。その一人が故ダイアナ元妃ですが、そのような信頼を得た要因には、体はすべてつながっているという独自の治療方針があったからです。
石川善光は、もともと化粧品会社で肌の問題を医学的に解決したくてイギリスまでやってきました。女性患者の場合、健康だけではなく、抗老化(美容)にもこだわります。双方は、つながっているので、生活習慣を改善すればおのずと両方に良い効果が現れます。自然医学療法の中でも、ひとつの方法だけでは解決するのが難しいと思い、当時から別々の療法を統合させるということが重要と考えていたからです。